欧州の畑から世界の畜産農場へ:EUはいかにして乾燥脱水飼料作物産業を発展させたのか
古代から栽培されてきた作物から、世界的な飼料ソリューションへ。アルファルファの歩みは、何世紀にもわたる農業の知識と技術革新の歴史を物語っています。欧州が乾燥脱水技術によって粗飼料生産をどのように発展させ、欧州の農地と世界中の畜産農家を結ぶ専門的な産業を築き上げてきたのかをご紹介します。
古代から栽培されてきた作物から、世界的な飼料ソリューションへ。アルファルファの歩みは、何世紀にもわたる農業の知識と技術革新の歴史を物語っています。欧州が乾燥脱水技術によって粗飼料生産をどのように発展させ、欧州の農地と世界中の畜産農家を結ぶ専門的な産業を築き上げてきたのかをご紹介します。
2026年第1四半期におけるEU乾燥脱水飼料作物の輸出は、日本、インドネシア、ベトナム向けで引き続き増加しました。一方、台湾ではアフリカ豚熱(ASF)の影響により、スペインおよびイタリアからの輸入が停止しています。また、ホルムズ海峡の封鎖は中東向け輸送にも影響を及ぼしており、輸出業者は今後の需要期に向けて新たな市場や取引先の開拓を進めています。
飼料作物の原産地や生産方法が乳牛の生産性に影響を与えるかどうかは、市場において高品質な飼料作物の調達先を拡大する上で、長年にわたり議論されてきたテーマです。そこで、中国の代表的な酪農場において、乾燥方法や原産地の異なるアルファルファを比較する試験が実施されました。
イタリアの飼料生産協会であるAIFE/Filiera Italiana Foraggiは、アルファルファから植物性タンパク質を抽出する革新的なプロジェクトに参画しています。本プロジェクトは、植物由来のタンパク質の活用を促進し、ベジタリアン食品のタンパク質含有量の向上や動物由来タンパク質の代替原料としての利用を目指すもので、アルファルファがEUが推進する持続可能な社会の実現に向けた新たな役割を担うことが期待されています。
日本の酪農では、高い乳量を維持するために濃厚飼料への依存度が高い傾向があります。一方、EUでは、TMR(混合飼料)における粗飼料の割合を高めることで、高い生産性を実現している事例が数多く見られます。EU乾燥脱水飼料作物は、濃厚飼料への依存を低減し、日本の酪農経営における飼料コストや供給リスクの軽減に貢献できる可能性があります。