
地球温暖化、不規則な降雨量、地域的な気候変動に見舞われた一年であったにもかかわらず、2025年のEU乾燥脱水飼料セクターは力強い耐性を示し、堅調な生産能力と輸出の勢いを維持した。
最新のEU生産データによると、EUの総生産量は314万トンを超え、そのうちイタリアは約97万トンを占めている1。2025年の最終的な総生産量は現在集計中であるが、今シーズン初期の推計によると、厳しい生育条件にもかかわらず、生産量は概ね安定している。
欧州最大の生産国であるスペインでは、スペイン乾燥脱水アルファルファ製造業者協会(AEFA)が、2025/26年シーズンの生産量を約1,015,250トンと予測している。これは2024/25シーズンと比べてわずかに少ないものの、生産が維持できていることを示している2。
2025年の輸出実績も、このセクターの安定性を裏付けている。2025年下半期だけでスペインの輸出量は約48万1,000トンに達しており、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、ヨルダン、韓国、中国、日本を含む中東および東アジアからの需要が堅調であった3。下半期の月次データでは、生産加工が継続され、国際的な需要も堅調であったことを示している。
輸出が下半期になっても持続しているということは、市場アクセスが多様化していることと同時に、EUの製品が高タンパクで品質管理された飼料として信頼できるというEU産の評判の高さをも反映している。そしてさらに、欧州の主要生産者が先進的な乾燥脱水インフラを整え、適応性の高い収穫管理を行っているということも手伝っているといえる。
難しい局面があっても、これらの逆風は欧州全体の生産における構造的な減少にはつながっていない。イタリアの比較的安定した農学的条件が地域間の変動を緩和するのに役立ち、EU全域の近代的な乾燥脱水施設は、生飼料の収量が変動した場合でも一貫した製品品質を確保するのに役立っている。
2025年は縮小の年ではなく、適応の年であったと言えるだろう。強固なインフラが輸出ルートを確立し、柔軟な生産システムにより、欧州の乾燥脱水飼料セクターは規模と市場でその存在感を維持し、変動を吸収することができた。
世界の畜産市場が信頼性と飼料の安定性を重視する中、2025年の欧州の業績は国際的な飼料サプライチェーンにおける欧州の役割をさらに強固なものとしている。
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- Dried fodder. Severi (Aife): “Challenges and opportunities ahead of us, EFA News – European Food Agency, 2026年3月 ↩︎
- 2025/26年度、スペインの乾燥飼料生産量は7%減少する見込み, Agronews Castilla Y León, 2026年3月 ↩︎
- スペイン乾燥アルファルファ製造業者協会, AEFA, 2026年3月 ↩︎
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