欧州におけるアフリカ豚熱の現状:飼料製品に影響を及ぼす可能性はあるか?

2025年11月末、スペイン政府はバルセロナ県のベラテラ地区で、アフリカ豚熱(ASF)ウイルスに感染したイノシシ2頭を検出した。これは1994年以来、スペインで確認された初のASF症例となる。 

当局は迅速に対応し、感染が確認された中心地域周辺に20キロメートルの管理・監視区域を設定し、それをリスクレベルに応じた複数のゾーンに分割した。こうした迅速な措置のおかげで、「感染中心地域」では感染したイノシシの数が増加しているものの、これまでのところ養豚場での感染確認例は報告されていない。 

欧州連合(EU)とその加盟国は、長期的な予防及び対応策を策定している。これには、ASFに特化した管理枠組みの構築、報告義務の規定、及び動物や動物製品の移動を制限するための異なるレベルの検疫・管理区域の設定が含まれる。 

加盟国は、EU動物疾病情報システム(ADIS)を通じてすべてのASF症例を報告するとともに、受動的および能動的な監視戦略、特にイノシシの死骸監視や狩猟動物の検査を実施することが義務付けられている。 

さらに、EUは加盟国のASF予防・対策能力の強化に対して資金提供による支援を行っている。例えば、2023年から2024年にかけてはASFの拡散防止、発生の抑制、及びイノシシ管理の改善のために数百万ユーロを拠出している。

一方、一部の専門家からは、ASFの伝播リスクが飼料製品に影響を及ぼす可能性について懸念を呈したこともある。しかし、これについては、通常の条件下では、植物由来の飼料はASFの感染を媒介するものではないと結論づけられている。 

2022年、欧州食品安全機関(EFSA)は、実際の保管条件下における「飼料、敷料、および機械的媒介物におけるアフリカ豚熱ウイルスの生存と、ウイルス伝播におけるそれらの潜在的な役割」について研究することを目的とした国際研究プロジェクトを開始した。この研究では、牧草、サイレージ、ヘイ、オート麦、藁など、14種類の農業用飼料および敷料が調査された。 

この研究の最終結果によると、様々な飼料や敷料に大量の感染性ウイルスを添加した後でも、短期間のうちに感染性ウイルスは検出されなくなった。唯一低温保存された飼料用ビートとジャガイモからのみ、より長い保存期間を経た一部のサンプルから依然として感染性ウイルスが検出されている。これは、ASFウイルスが低温および湿潤な環境下で特に安定することによるものである。 

上記の研究結果に加え、EUの乾燥脱水飼料作物については、製造工程においてASFのリスクがさらに排除されている。EUの乾燥脱水技術では、高温処理を行うことで均一な乾燥脱水を行っており、この処理は強力な消毒及び不純物除去プロセスとしても機能している。 

衛生的で安定した製品は、EUの乾燥脱水飼料作物が世界中のユーザーに一貫して提供している重要な基準であり、この製品の利点ともいえる。 

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