日本の乳業セクター安定化をサポート:EU乾燥脱水飼料作物の役割

2022年6月、農林水産省は一般社団法人Jミルクと共同で「牛乳でスマイルプロジェクト」を開始しました。

日本の乳業は市場圧力と高まる社会的期待の両方に直面しながら進化を続けてきました。こうした背景のもと、持続可能な酪農生産を支援し、日本居住者と観光客双方への牛乳消費促進を図るため本プロジェクトが創設されました。

本プロジェクトでは業界交流会、試飲会、スポーツイベントでのプロモーションなど多様な活動を展開しています。これらの取り組みを通じて乳業サプライチェーン全体の連携強化を図るとともに、国産牛乳・乳製品の重要性に関する社会的認知向上を推進しています。

参照:農林水産省「牛乳でスマイルプロジェクト」

しかしながら日本では季節的な需給バランスの乱れ、特に早春と年末年始にかけての需給不均衡が依然として課題となっています。今年、業界が直面する最大の課題は脱脂粉乳在庫の急増でしょう。現在の需給予測では、2025年末の脱脂粉乳在庫は84,400トン(製品換算)と予測されており、前年度の52,000トン1から大幅に増加する見込みです。

資料:農林水産省「牛乳乳製品統計」・Jミルク「2025年度の生乳及び牛乳乳製品の需給見通し2」を元にグラフは独自で作成

供給面から乳業セクターを支援するため、今年のEU乾燥脱水飼料作物キャンペーンでは日本の関係企業を欧州に招き、EUの乾燥システムを直接視察していただくとともに、イタリアとスペインの欧州関係者と直接交流していただける機会を設けました。高品質な乾燥脱水飼料をご紹介することで、本キャンペーンは農家の生産性向上と乳供給の安定化を支援する信頼性の高い飼料ソリューションを提供させていただきます。

EU乾燥脱水飼料作物は、一貫した栄養価、長期保存性、安定した衛生的な製品特性をコスト効率よく提供することが可能です。既に多くの製品が日本への輸入・使用を認可済みです。こうした飼料ソリューションの導入は、酪農家が供給源を多様化し、さらなる製品へのアクセスを確保し、コスト管理を行う上で有益です。飼料供給面の改善は、需要の均衡を図り、安定かつ持続可能な乳業セクターを確保するという日本の広範な取り組みを補完するものとなるでしょう。

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  1. https://www.jacom.or.jp/niku/closeup/2025/251001-84804.php JAcom農業協同組合新聞 ↩︎
  2. https://www.j-milk.jp/about/report/h4ogb40000004wuw-att/j-milkreport51_A4.pdf ↩︎

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