
2026年第1四半期において、EU加盟27か国から日本、インドネシア、ベトナムへの飼料作物輸出は全体として引き続き拡大しました。前年同期比では、日本向け輸出量は19%増加し、ベトナム向けは約2.5倍、インドネシア向けは約2倍となりました。
一方、これまで台湾向けEU最大の供給国であったスペインは、2025年末をもって輸出を停止しました。その後、台湾では他のEU加盟国からの調達への関心も限定的な状況が続いています。
EU乾燥脱水飼料作物の平均FOB価格は以下のとおりです。

※数値は統計データの改訂により変更される可能性があります。
参照:Eurostatデータを元に独自に作成

参照:Eurostatデータを元に独自に作成
日本では、EU加盟国からの輸入は安定して推移しています。ペレット製品では、これまで通り、イタリアがEUから日本への輸出量全体の約78%を占め、最大の供給国となっています。一方、ベールは、スペインがEU全体の約73%を占め、引き続き主要な供給国となっています。
2026年第1四半期の輸入元は比較的限定されています。主な供給国はスペイン、イタリア、ラトビア、フランスでした。

参照:Eurostatデータを元に独自に作成
インドネシア向けのEUからの輸出は、年初から引き続き増加しています。
ペレット市場も拡大傾向にあり、従来の供給国に加え、フランスやポルトガルも新たにペレットの供給を開始しています。

参照:Eurostatデータを元に独自に作成
台湾向けのEU産ペレットの輸出は、春以降停止しています。
台湾では引き続き米国およびカナダから飼料作物を輸入していますが、需要は前年と比較して低調に推移しています。
ベール製品については、オランダから数百トン程度の輸出が確認されるにとどまりました。

参照:Eurostatデータを元に独自に作成
2026年初め時点では、ベトナム向けEU産乾燥ペレットの供給国はスペインのみで、ベール製品についてはイタリアが唯一のEU供給国となっています。
一方で、ペレットの輸入開始やベール製品の輸入量増加は、ベトナム市場におけるEU乾燥脱水飼料作物への関心が高まっていることを示しています。
世界市場全体を見ると、2026年のEUからの輸出は、イラン情勢や中東地域における紛争の影響により、物流コストの上昇という課題に直面しています。
こうした状況を踏まえ、EUの輸出業者は、日本、台湾、ベトナム、インドネシアなどへの輸出拡大を図るとともに、新たな長期取引先の開拓を進めています。
EUの共同資金支援を受けFILIERAとAEFAが実施している「EU乾燥脱水飼料作物~スペイン・イタリアから~」キャンペーンでは、高品質なEU乾燥脱水飼料作物の特長や持続可能な生産への取り組み、さらには実際の活用事例について、継続的に情報を発信しています。
キャンペーン活動への参加やEU乾燥脱水飼料作物に関する詳細情報をご希望の方は、キャンペーン公式ウェブサイト(www.eufodder.com)をご覧いただくか、japan@eufodder.comまでお気軽にお問い合わせください。また、ぜひ同僚や関係者の皆様にも、ニュースレターへのご登録(https://eufodder.com/ja/ja-contact-us/)をご案内ください。

