EU乾燥脱水飼料作物を選択することは持続可能性を選択すること

EU乾燥脱水飼料作物を選択することは持続可能性を選択すること

EU乾燥脱水飼料作物では、FAOの定める原則や、共通農業政策(CAP)、EUグリーンディールなどのEU政策に沿った取り組みを行っています。FAOによると[1]、持続可能な農業とは、収益性、環境の健全性、社会的公平性を確保することで、現在と将来のニーズのバランスを取ることを意味しています。 持続可能な農業は、食料安全保障のあらゆる側面(入手可能性、アクセス、利用、安定性)に貢献し、環境、社会、経済の持続可能性の側面にも対応しています。

EU乾燥脱水飼料作物の経済効果:

乾燥飼料セクターはヨーロッパにおいて重要な経済的役割を果たしています。EUは世界第2位の乾燥飼料輸出国であり、特にスペインとイタリアはその中でトップを占めています。この部門は国際市場で重要な役割を果たしているだけでなく、ヨーロッパの農村地域の経済的持続可能性にとっても不可欠です。EU全域で約4万人が従事しているセクターなのです。

社会的および環境的利益:

EUの乾燥脱水飼料作物、特にアルファルファは、社会的および環境的持続可能性に大きく貢献しています。アルファルファの栽培は生物多様性を支え、117種の鳥類と60種のミツバチに食料と、避難場所、繁殖環境を提供しています。アルファルファの種子生産に欠かせないミツバチは、これらの作物から花蜜や花粉を得ており、これらの重要な受粉媒介者であることからアルファルファとは相互依存関係にあると言えます。

例えば、ヨーロッパ最大の飼料生産地域であるスペインのアラゴン地方では、ミツバチの巣の30%がアルファルファ作物のおかげで生き延びています。α-MIEL作業部会や「Medi-C-A-Rbonio」などのプロジェクトは、地球温暖化の緩和に役立つ炭素隔離など、アルファルファの環境上の利点を記録することを目的としています。

アルファルファはEUでは遺伝子組み換え作物ではなく、窒素肥料を必要としないため、硝酸性窒素による水汚染を回避し、自然の窒素固定を実現します[2]。 アルファルファは、1ヘクタールあたり年間9トンのCO2を固定する能力があり、気候変動の緩和を支える重要な緑のフィルターとしての役割を果たします。 また、4~5年に一度、最小限土地耕起をすることにより、土壌浸食の大幅な削減にも貢献しています[3]

栄養面での優位性:EU乾燥脱水飼料作物による乳製品の生産向上:

アルファルファをはじめとするEU乾燥脱水飼料作物は特に乳製品業界にとって必須の栄養素とエネルギーの最高級の供給源です。アルファルファを含むバランスの取れたTMR(混合飼料)は、栄養摂取を最適化し、乳製品の生産に悪影響を与える要因を低減することで、乳製品の生産量を大幅に向上させることができます。

タンパク質含有量が通常15~25%で、中性デタージェント繊維(NDF)が少ないアルファルファは、良質なタンパク質を供給するだけでなく、消化性の高い繊維とルーメン緩衝作用を確保し、アシドーシスを予防して乳牛の乳量増大に貢献します。アルファルファの利用は反芻動物だけにとどまりません。ペレット状に加工されたアルファルファは、豊富なオメガ3脂肪酸、カロチノイド、ミネラル栄養素のおかげで、豚、家禽、ウサギなどの単胃動物にも有益です[4]

EUの乾燥脱水飼料作物を選択することは、環境、社会、経済の各側面における持続可能性を支える製品に投資することであり、同時に、お客様の農場経営に優れた品質と収益性をもたらします。 一つひとつの収穫を大切に、農業の持続可能な未来を共に築いていきましょう。EUの乾燥飼料の力を知り、酪農生産を新たな高みへと引き上げましょう!

[1] 国連食糧農業機関(FAO):www.fao.org 2023年3月時点の情報

[2] D.H. Putnam, S.B. Orloff, 飼料作物、農業および食品システム百科事典、2014年。2023年3月時点の情報

[3] CIDE. European Forage Environment. 2023年3月時点の情報。

[4] Julier, B., Gastal, F., Louarn, G., Badenhausser, I., Annicchiarico, P., Crocq, G., Le Chatelier, D., Guillemot E. and Emile, J.-C., (2017). Lucerne (alfalfa) in European cropping systems. Murphy-Bokern, D., Stoddard, F. and Watson, C. (編). 栽培システムにおけるマメ科植物. CABI.

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