栽培、乾燥脱水、製品化 トップページ/ EUの飼料 アルファルファの栽培アルファルファはマメ科の植物で、寿命は通常5年(シーズン)である。アルファルファは適度な気温と水があれば生育するため、通常、収穫期は4月から10月、あるいは11月初旬までと長く、ほとんどの灌漑地域では1シーズンに5~6回、非灌漑地域でも1~3回の刈り取りが行われる。ヨーロッパ、特にスペインやイタリアの地中海性気候は、温暖で日照に恵まれ、アルファルファの生育に適していることから、アルファルファの飼料としての栽培は古く中世から行われている。生産工程は次の通り1.収穫農家は、飼料作物の量、タンパク質含有量の他、乾燥脱水工程は天日干しと比べると天候の影響を受けるリスクがかなり軽減されるものの、天気予報なども考慮して収穫時期を決定する。飼料作物のカットは機械で行う。機械には後の乾燥脱水工程に適した10~15㎝の長さにカットするための刃が設定されている。飼料作物は収穫後、畑で48時間ほど乾かし、含水率30%~35%となったところで回収される。各シーズンの収穫では、外的要因によって形状などに若干の違いが見られることがある。シーズンはじめとシーズン終わりでは顕著な違いがある。収穫時期は、最終的に得られるタンパク質の量を決定するため重要である。 2.仕分け工場に持ち込まれた原料は、トラックの内容物を複数回サンプリングして品質や水分レベルごとに選別する。最初のチェックの方法としては、NIR(近赤外線)がよく知られている。タンパク質レベルや湿度が分析される。その後、品質によって分類され、品質レベルごとに保管され、乾燥脱水に向かう。乾燥脱水は、原料が工場についてから24時間以内に行われる。 3.乾燥脱水と冷却 乾燥脱水と冷却の工程は以下の通りである:新鮮な飼料作物は、圃場で短時間乾燥された後、熱処理機(乾燥脱水機または人口扇風機と呼ばれる)の90℃~250℃の熱で5~20分消毒される。ドラムの回転により、収穫時に飼料作物に混入した可能性のある石やその他重い不純物が除去される。空気圧システムによって小さな石やその他の不純物が除去された後、冷却トンネルに移動、常温に戻ったら二重圧縮されて梱包し、輸出の準備を整える。 ペレットの場合は、乾燥脱水や冷却後の工程が異なる(1)乾燥脱水・冷却後、(2)粉砕機でパウダー状に粉砕され、(3)さらに均一の品質になるよう混ぜ合わされ、 (4)造粒機でパウダーから直径5~13mm(通常は5~6mm)のペレットにする(5)保管庫へ運ばれる。 4.包装冷却後、飼料作物は均一的に水分が低くなっており、(二重)圧縮された後、最後の品質チェックと選別、最終梱包(通常はベールまたはペレット状)される。詳しくは「取扱商品」のセクションを参照。この段階での品質チェックと選別で全生産量に対する2回目のNIR分析と、一部のサンプルのラボ分析を行う。こうして飼料作物は仕様が定まり、流通する準備が整う。