この視察の目的は、EU乾燥脱水飼料作物の特色を知っていただくことにありました。従来の天日干しの製品とは異なり、乾燥脱水飼料作物は高温加工を行います。このため栄養成分を保持しつつ殺菌・不純物除去・脱水が可能となり、カビ発生を防止します。この高水準プロセスが品質・衛生・食品安全性の面で優れた性能を保証しています。
滞在期間中、参加者は両国において乾燥脱水加工工場や飼料の畑など様々な施設を視察しました。イタリアでは、ラヴェンナ、フェラーラ、ペザロ・オ・タッリオ・ディ・ポーなどの地域を巡り、主要な乾燥脱水施設を視察しました。
また視察団はその後スペインへ移動して、国内有数の北東部生産地域を探訪しました。サラゴサ、ウエスカ県（アラゴン州）、リェイダ県（カタルーニャ州）の各地域に立ち寄り、現地の慣行や生産システムを直接視察していただきました。
商談会はイタリアではラヴェンナ、スペインではサラゴサでそれぞれ開催され、欧州の生産者と直接交流していただく機会を設けました。商談会は日本の企業とイタリアやスペインの飼料産業における主要関係者を結びつけ、今後の多様な連携の可能性を示す機会となりました。日本の企業の方々はEUの慣行や産業構造について深く理解し、長期的かつ強固な協力関係を構築するための選択肢を得ていただいたことでしょう。
このキャンペーンでは2024年～2026年の3年間で様々な活動を展開し、台湾・日本・ベトナム・インドネシアの4市場を対象に、EU乾燥脱水飼料作物の品質・持続可能性・性能に関する認知向上を図っています。EUへの視察旅行は2026年には台湾、ベトナムの企業の方々を対象に行う予定です。EU乾燥脱水飼料作物キャンペーンが招待し、企業の方々に乾燥脱水飼料作物の製造過程を直接体感していだきます。
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