
スペイン乾燥脱水アルファルファ製造者協会(AEFA)は、乾燥脱水飼料作物生産のカーボンフットプリントを算定・認証する野心的な取り組みを主導しています。このプロジェクト「GOFOPRODES(乾燥脱水飼料のトレーサビリティとカーボンフットプリントに関する運用グループ)」は、スペイン農業漁業食糧省(MAPA)および欧州農業農村振興基金(EAFRD)による2023-2027年共通農業政策(CAP)戦略計画の下で資金提供を受けています。
GOFOPRODESの目標の中核となるのは、EUの乾燥脱水飼料作物セクターに対し、農業段階から加工・販売に至るバリューチェーン全体の効率化を図りつつ進捗と持続可能性を測定するデジタルツールを提供することです。具体的には、生産活動のモニタリングによるカーボンフットプリントの算出に焦点を当て、透明性の高いシステムを通じて国内外市場向けの認証プロセスを可能にすることを目指しています。
プロジェクトは大きく2つのフェーズに分かれています。フェーズ1では中核となるツールの開発が行われ、フェーズ2ではデータ収集とツールの検証に焦点を当てます。この第2フェーズは2027年4月まで継続する見込みです。また、プラットフォームとプロセス開発のため、スペイン国内の複数パートナー(AEFA加盟団体4団体と技術系専門企業2社を含む)が結集、さらにプロジェクト活動の技術的指導を管理するため、サラゴサ大学との連携も構築しています。
デジタルイノベーションの統合、しっかりとしたデータ収集と透明性のある認証を行うことで、AEFAとそのパートナーはスペインおよびEU全体を持続可能な農業実践の最前線に位置づけようとしています。
本プロジェクトは国際市場における競争力を強化するだけでなく、環境配慮型食品・飼料生産への高まる需要に応えるものです。これはEUが推進する「農業分野における温室効果ガス(GHG)排出削減」や「炭素固定の改善」、「透明性の向上」を目的とした包括的な政策・ツール・プログラム群の開発と軌を一にしています。
EU産飼料は、高品質かつコスト効率に優れるだけでなく、環境持続可能性にも優れたものであることが実証されています。
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