異なる飼料製品は必ずしも競合せず、 それぞれの特徴を生かして補完し合うことが可能です

家畜の飼養、特に乳牛のように生産環境や製品が厳格な基準に縛られる家畜において、配合飼料における粗飼料の組み合わせと、飼養条件への配合適応は極めて重要です。

アルファルファのような高タンパク粗飼料に加え、TMR配合飼料では成長段階、季節、コストに応じて様々な種類の粗飼料を異なる比率で配合する必要があります。

例えば夏季は、乳牛は熱ストレスにより食欲減退や飼料摂取量の低下をおこすことがあります。摂取量を安定化あるいは改善するためには、農家ではオーツヘイのような嗜好性の高い飼料の活用を検討する可能性がでてくるでしょう。

乾燥脱水オーツヘイ

EUではオーツは主に灌漑を必要としない乾燥した冬の間に栽培されます。オーツは穀物用と飼料用、どちらの使用にも転用が可能です。乾燥脱水用オーツの収穫は、栄養価が最適な(オーツ開花期から初期の粒形成期)春に行います。

従来、欧州ではより成熟した段階でオーツを収穫していました。しかし、国際市場の需要に応えるため、近年は種子が形成される段階で収穫されています。これにより繊維が柔らかくなり、消化率が向上します

乾燥脱水ライグラス

初刈りの乾燥脱水ライグラスは、冬期後半にアルファルファが休眠状態にある時期にアルファルファ畑で生育する飼料の混合、または安定した多草種牧草地から採取されます。その組成にはイネ科(オオアワガエリ、イタリアンライグラス、ナガハグサ、カモガヤ、イヌムギモドキ、オオウシノケグサ)とマメ科(アルファルファ)が含まれ、地域によって組成が多様となります。

あらゆる種類の家畜に栄養を提供する飼料としても、ライグラスはその栄養価の高さから、完成品として直接動物に与えることも可能です。ただし、通常は他の成分と配合してTMR(混合飼料)として与えられます。

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