
EUの飼料輸出に関する最新のデータが発表され、スペインとイタリアがEUからEU外の国々への飼料製品輸出の主要な輸出国であることが再認識されました。ここではこのキャンペーンの4つのターゲット市場であるインドネシア、日本、台湾、ベトナムの第一四半期の動向に焦点を当てました。前年同期と比較して輸入量が増加しており、EU飼料プロモーション活動がポジティブな結果をもたらしたことが示唆されています。
4か国に対するEU飼料輸出量(HSコード121410, 121490)

参照:Eurostatデータを元に独自で編集
日本は4カ国の中で最大の市場であり、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、リトアニアからの輸入が主要を占めています。日本がベールよりペレットを好む傾向が顕著に現れました。特にイタリアからの輸入が増加しており、これは過去数年間の傾向から変化し、ペレットの汎用性への関心が高まっていることを反映しています。一方、米中貿易摩擦の継続により、関税関連の不安定さから、4月には米国のベール出荷の一部が日本や韓国などの近隣国へ転向する動きが見られました。
台湾は、現在の規制では輸入が許可されている国が限定されています。EUからはスペインが唯一輸出許可国であり、そのためペレットとベールの両方の主要なEU供給国となっています。この四半期、EUから台湾への輸出は2024年同期比で74%増加しました。ペレットの出荷量はベールよりも多かったものの、その差は僅かでした。
ベトナムはこれまで、スペインとイタリアからペレットのみ輸入していました。昨年末の規制変更と需要の増加により、今年は重要な節目となりました:ベトナムは小規模ながら、ベール形式の輸入も開始しました。EUにとってベトナムとの貿易は前向きな進展を見せています。
インドネシアに関しては、昨年のデータによると、輸入はベールに限定されており、第1四半期には輸入の記録はありませんでした。今年はEUからの輸入が518%増加しています。輸入量の83.7%はイタリアから、残りはリトアニアからで、貿易関係の改善が見て取れます。
2025年第1四半期において、1トン当たりの平均FOB価格は、2024年同期と比べて4つの市場すべてにおいて低下しました。これは世界的な傾向と同様です。最初の飼料収穫が開始され、昨年の在庫がほぼ枯渇していることから、短期的な価格変動が発生する可能性があるものの、安定した、またはやや上昇傾向の価格動向が予想されます。

参照:Eurostatデータを元に独自で編集
第1四半期のデータは、EUの乾燥脱水飼料作物キャンペーンが4つの対象国すべてで市場シェアを拡大し、著しく進展していることを示しています。
キャンペーンの影響は、販売量の増加と製品種類の多様化の両面で明確に表れており、シーズン後半の明るい見通しを示しています。
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